こんにちは。今日ご紹介するのは、『危険技: ぴょんぴょん騎乗位ごっこ』です。
笹石トウマさんが手がけたこちらのマンガ作品、タイトルからしてもう独特の引力を放っていますよね。177本という販売数が示すように、すでに多くの方に届いている注目作です。ファンタジー・女性優位・男性受けといったジャンルが好きな方には、ぜひ知っておいてほしい一冊です。
この作品の舞台は、悪の組織が「色仕掛け特化型女怪人」を戦力として投入している世界。ヒーローたちが次々と敗北の記録を残していくなかで、今回スポットライトが当たるのは「ラビ」と名乗る兎型女怪人との一戦です。無邪気な笑顔を崩さないまま、手加減ゼロで翻弄してくる彼女のキャラクター造形が、この作品の大きな魅力のひとつといえるでしょう。
特に面白いのが、作品の構成そのものです。全84ページの内容が、「通常版(検閲なし)42ページ」と「安全版(検閲あり)42ページ」という二種類の資料形式で提供されています。これをそのまま「ヒーロー連盟が回収した敗北記録を各自の耐性に応じて選択せよ」という世界観の演出として成立させているのが、笹石トウマさんのセンスの光るところ。ただ同じ内容を二パターン用意するのではなく、「安全版でも検閲が不十分な箇所がある」という設定を仕込むことで、どちらを読んでも世界観への没入感が途切れない仕掛けになっています。
ジャンルタグを眺めると、着衣・色仕掛け・女性優位・言葉責め・乳首責め・逆転無しと、実に読み応えのあるラインナップが揃っています。「逆転無し」というタグが物語る通り、ヒーロー側が形勢を覆す展開は訪れません。終始、ラビの掌の上で転がされ続けるという構図が崩れないまま最後まで走り抜けていく——そのある種の潔さが、このジャンルを好む方にとっては心地よいリズムをもたらしてくれるはずです。
ラビが繰り出す「ぴょんぴょん騎乗位ごっこ」は、本人曰く「ぴょんぴょんしてるだけ」。この台詞ひとつで彼女のキャラクター性が凝縮されていますよね。無邪気さと残酷さが同居する女性優位キャラクターが好きな方なら、このセリフのニュアンスだけで「あ、これは好きなやつだ」と感じていただけるのではないでしょうか。スーツ越しに圧を加えてくる着衣プレイの描写も、このジャンルならではの緊張感を丁寧に積み上げています。
言葉責めの要素も随所に盛り込まれており、ラビの挑発的なモノローグや煽り文句がページをめくる手を止めさせてくれます。読む側がヒーロー側の視点に自然と引き込まれる構造になっているので、男性受けジャンルに馴染みのある方はもちろん、ちょっと気になっているという方の入口としても読みやすい作品です。
こういった方には、特に刺さる一作になると思いますよ。
笹石トウマさんのこの作品、ただ過激な描写を並べるのではなく、「ヒーロー連盟」「敗北記録」「資料形式」というフレームを丁寧に組み上げることで、読む体験そのものを世界観に組み込んでいます。ページを開くと同時に「情報局から資料を受け取るヒーロー」になってしまう——そういう読み方ができる作品は、意外と少ないものです。177本という数字は、その設計の巧みさへの答えのひとつでもあるように感じます。気になった方は、ぜひ手に取ってみてください。
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