こんにちは。今日ご紹介するのは、『【スマホ版】悪の結社はじめました -悪者として世界を相手に暴れまくるフリーシナリオRPG-』です。
サークル「かみつまき」が手がけた本作は、変身ヒロインや魔法少女といった懐かしのヒーロー文化を下敷きにしながら、プレイヤーを「悪のボス」という立場に据えたフリーシナリオRPGです。販売数は824本を記録しており、44件の評価から3.57点という支持を集めています。正義の味方として戦うのではなく、悪の組織を束ねる側として世界を渡り歩く——そんな視点の逆転が、本作のいちばん大きな魅力と言えますよね。
主人公は、魔法少女の持つ杖やステッキをすり取ることができる「天才スリ師」です。軽犯罪を重ねながら細々と暮らしていた彼が、ある日ふと目撃した組織と魔法少女の戦いをきっかけに、悪の結社の世界へと踏み込んでいきます。魔法の杖を奪われた魔法少女は戦う術を失う——この着眼点が、ゲーム全体のユニークな骨格を形作っています。強力な力を持つ相手であっても、主人公の特殊能力の前では完全に無力化されてしまう。弱者による逆転劇ともいえる構造が、ここちよい爽快感を生み出しています。
世界には、個性豊かな複数の組織が存在しています。魔法少女軍団、戦隊の組織、孤高の戦士、学園で密かに活動する女戦士たちといった正義の側。そして死ね死ね団やジョッカー、さらには圧倒的な軍事力を持つ国家権力など、それぞれ異なる戦術と思惑を持つ勢力たちが入り乱れます。プレイヤーはこれらの組織と連携を結んだり、裏切ったり、正面から抗争を仕掛けたりしながら、自分の組織を最強に育て上げていくことになります。組織の規模が大きくなるにつれてアジトも成長し、行動の幅がぐんと広がっていく感覚は、やり込みを強く後押ししてくれますよ。
本作がフリーシナリオを名乗るだけあって、ゲームの進め方は非常に自由です。全ての他組織を壊滅させるという大きな目標はあるものの、そこへ至る道筋はプレイヤーの選択次第でまったく変わってきます。たとえばこんな遊び方が用意されています。
最後のルートがなんとも穏やかな雰囲気で、思わず笑みがこぼれますよね。目的を達成するだけが正解ではなく、その世界の中でどう生きるかをプレイヤーが自由に決められる——そこに本作の懐の深さがあります。
捕らえた魔法少女やヒロインたちをアジトに連れ込み、洗脳や改造を通じて手下として活用するという要素は、悪堕ちや精神支配のジャンルに惹かれる方にとって、本作の大きな見どころになるでしょう。正義の象徴だったヒロインたちが主人公の組織に組み込まれていく過程には、独特の背徳感と達成感が同居しています。戦隊ヒロインや孤高の戦士など、相手の種類によって展開が変わるあたりも、繰り返しプレイを促す工夫として効いていますよね。
スマートフォンで気軽に楽しめる形式になっているので、通勤や移動のちょっとした隙間時間に組織をじっくりと育てていくスタイルも合いそうです。変身ヒロインや魔法少女といったジャンルが好きな方、自由度の高いRPGが好きな方、そして悪役の視点から物語を動かすことに興味のある方は、ぜひ一度手に取って、この歪んだ世界観の中に飛び込んでみてください。きっと、あなただけの悪の帝国が育っていくはずです。
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